Solaris7 のインストールメモ
■ネットワーク(説明用の環境)
ドメイン:hogehoge.com
ホスト名:imo
IPアドレス:192.168.0.6
ルータアドレス:192.168.0.1
DNS:192.168.0.1
■調査に使用したマシン
Gateway2000 GP6-400
CPU: PentiumII/400MHz × 1
Memory: 128Mbyte
HDD: 5Gbyte(IDE)
PS/2マウス
日本語106キーボード
■OS
Solaris7 Intel Platform(日本語版)
■前準備
Solaris8をインストールしていたHDDがある場合は
パーテーションの作成のところで障害が起きるようなので
DOSのFDISK等でパーテーションを削除しておく
これではまってしまった。。。
■OSのインストール
・起動フロッピーから起動
・Solaris Device Configuration Assistant
そのままF2_Continueで次へ
・Scanning Devices
しばらく待つ
・Identified Devices
検出結果を確認してF2_Continueで次へ
・Loading
しばらく待つ
・Boot Solaris
ブートデバイスの選択
CDからインストールするので
↑↓キーでCDに合わせてスペースキーで選択
F2_Continueで次へ
・Select the type of installation you want to perform:
1のSolaris Interactiveを選択
起動。。。しばらく待つ
・The Solaris Installation Program
F2_Continueで次へ
・kdmconfig - Introduction
Windowシステムのセッティングなんですが
残念ながらSolaris7にこのマシン内臓の
ビデオデバイス用のドライバーはないので
VGAでセッティングを行う
F2_Continueで次へ
・kdmconfig - View and Edit Window System Configuration
Change Graphics Device/Monitorを選択してF2_Continueで次へ
・Graphics Device Selection
16色VGA 800×600(上から2つ目)を選択
F2_Continueで次へ
・Monitor Type Selection
Plug&Playでモニタが検出されている場合は
そのままF2_Continueで次へ
それ以外は
一番下のSuper VGAを選択してF2_Continueで次へ
・Screen Size
↑で自動検出されなかった場合のみ
モニターのサイズを選択してF2_Continueで次へ
・Virtual Screen Resolution Selection
仮想スクリーンのサイズを選択
800×600を選択してF2_Continueで次へ
・kdmconfig - View and Edit Window System Configuration
再びこの画面に戻ってくる
セッティング内容が表示されるので確認して
No Changes Neededを選択して
F2_Continueで次へ
・kdmconfig Window System Configuration Test
↑で行ったセッティングをテストします。
F2_Continueでテスト開始
テスト画面が表示されたらマウスで「Yes」をクリック
今回はVGAなのでテスト失敗はほとんど起きないはず・・・
ちなみにマウスボタンはデフォルトで右利き用になってます(^^)
Open Windowsの起動。。。。しばらく待つ
Solaris Install Consoleが開いて「Please wait」。。。もう少し待つ
・Select Language and Localeダイアログ
言語の選択
Languagesリストボックス(左側)から
「Japanese EUC(ja)」を選択
Localesリストボックス(右側)から
「Japanese EUC(ja)」を選択して「継続」クリック
・システムを確認してください
「継続」クリック
・ホスト名
ホスト名を入力して「継続」クリック
・ネットワーク接続性
「ネットワークに接続:はい」にチェックして「継続」クリック
・IPアドレス
192.168.0.6
・情報の確認
ホスト名、IPアドレスを確認して「継続」
・システム情報確認中 - しばらくお待ちください
しばらく待つ
・ネームサービス
DNSを使用するので「その他」を選択して「継続」クリック
・情報の確認
ネームサービスを確認して「継続」
・サブネット
「システムはサブネットの一部:はい」を選択して「継続」クリック
・ネットマスク
255.255.255.248を入力して「継続」クリック
・時間帯
時間帯の指定方法として「地域」を選択
「設定...」をクリック
・地域
地域リストボックス(左)からAsia, Easternを選択
時間帯リストボックス(右)からJapanを選択
「継続」をクリック
・日付と時刻
日付、時刻を設定して「継続」クリック
・情報の確認
時間帯、日付と時刻を確認して「継続」
しばらく待つ
・Solaris対話式インストールダイアログ
「継続」クリック
・クライアントサービスを割り当てますか
必要ないのでそのまま「継続」クリック
・言語の選択
Japanese EUC(ja)が最初から選択されているはずなので
そのまま「継続」クリック
・ソフトウェアの選択
Entire Distributionを選択して「継続」クリック
・ディスクの選択
Solarisで使用するディスクを全て選択して「継続」クリック
他OSと同居はないので全部選択
・ファイルシステムを自動配置しますか?
後で変更できるのでとりあえず自動配置!!
「自動配置」クリック
・ファイルシステムの自動配置
自動配置させるファイルシステムを選択
そのまま「継続」クリック
・ファイルシステムとディスク配置
自動配置した結果が表示されてます。
ここで「カスタマイズ」をクリックして変更します。
・カスタマイズの画面
(解像度が低いのでダイアログのタイトルが見れなかった・・・・)
カスタマイズをする。あれやこれや・・・・
rootはもうちょっと多くして・・・
/export/homeがこんなにいらない・・・とか
入力が終わったら「了解」クリック
・ファイルシステムとディスク配置
またここに戻ってくるので今度は「継続」クリックで次へ
・リモートファイルシステムをマウントしますか?
必要ないのでそのまま「継続」クリック
・プロファイル
インストールに関する入力の確認をここでします。
間違いがなければ「インストール」でインストールを確認します。
これでインストール開始かと思いきや・・・・
・インストール完了後リブートするか聞いてくる
どっちでもいいけど「自動リブート」をクリックとした
これでインストール開始かと思いきや・・・・
・情報
リブート後にすぐHDDから起動したけりゃFDは
抜いといたほうがいいよみたいなメッセージが出る。
素直にFDを抜く
・Solarisのインストール - 実行中
しばらく待つ。。。かなり待つ。。。
再起動後
rootのパスワード設定になります。
rootのパスワードを2回入力します。
グラフィカルログインのプロンプトが表示されたらインストール完了です。
■インストール後の設定
・まずはrootでログイン
グラフィカルログインのプロンプトから
「オプション」→「コマンド行ログイン」を選択
黒画面がでたらすかさず「Enter」たたく
コマンド行ログインのプロンプトが出るのでrootログインします。
↑ここでぼやぼやしてるとグラフィカルログインに戻ってくれます(^^)
・アカウントの作成
メンテナンス用アカウントとしてameを作成
Solarisではアカウントの作成はOpenWindow上からadmintoolで行うのが簡単なのですが
このツールは将来なくなるみたいなのでここではコマンドで作成
ユーザーのホームディレクトリ/export/home/ameを作成
rootから
# useradd -u 1000 -d /export/home/ame -s /bin/csh ame
としてアカウントを作成。(シェルはcshにしてます)
ameのホームディレクトリ(/export/home/ame)の所有者をameに変更
# chown ame /export/home/ame
ameのパスワードを設定
# passwd ame
・ゲートウェイの設定
/etc/defaultrouter 設定ファイルを追加
中身はルータのIPアドレス
-------------------------------------------
192.168.0.1
-------------------------------------------
・DNSサーバー
/etc/resolv.conf 設定ファイルを追加
中身はこんな感じ
-------------------------------------------
domain hogehoge.com
nameserver 192.168.0.1
-------------------------------------------
・DNSサーバーを参照させる
/etc/nsswitch.conf を編集
-------------------------------------------
hosts: files ←変更前
hosts: files dns ←変更後
-------------------------------------------
・OSパッチをあてる
http://SunSITE.sut.ac.jp/pub/sun-info/sunsolve-patches/
から 7_x86_Recommended.zip を入手し
% unzip 7_x86_Recommended.zip で解凍
% cd 7_x86_Recommended
# install_cluster
終了したら一度再起動
・バイナリファイルの入手
http://SunSITE.sut.ac.jp/sun/solbin/
http://smc.vnet.net/
必要なプログラムをインストール
gzip、gcc、gmake、perl5、java1.3等
※TCPラッパーのコンパイルがあるのでgccは必須
# pkgadd -d gzip-1.2.4a-sol7-intel-local
途中の問い合わせはEnter、Yで答える
以下同様
# pkgadd -d make-3_77-sol7-intel-local
# pkgadd -d gcc-2_95_2-sol7-intel-local
# pkgadd -d perl-5_005_02-sol7-intel-local
ここからおまけのJava(ちょっと面倒)
http://www.javasoft.com からJDKのバイナリと必要なOSのパッチを入手する
(JDKのバージョンごとに要求されるパッチを別途当てる必要がある)
英語だけどドキュメントに詳しく書いてあるんでばっさり省略
パッチ当てたらj2sdk1_3_0-solx86.binを実行(自己解凍ファイル)
j2sdk1_3_0フォルダができるので/usrに移動させて/usr/javaでリンク
・inetdのロケール変更
(一部の日本語に対応していないFTPクライアントへの対応)
/etc/init.d/inetsvc の最後の一行を編集
-------------------------------------------
/usr/sbin/inetd -s & ←変更前
LANG=C /usr/sbin/inetd -s & ←変更後
-------------------------------------------
・不要なinetd サービスの停止と tcpwrapper の設定
tcpwrapper をコンパイルして tcpdを /usr/sbin にコピーする
コンパイルはMakefileのREAL_DAEMON_DIRのSolaris用のコメントを
はずして make sunos5 CC=gcc でOKでした。
/etc/inetd.conf(/etc/inet/inetd.conf)を編集
-------------------------------------------
変更
ftp stream tcp nowait root /usr/sbin/tcpd in.ftpd
telnet stream tcp nowait root /usr/sbin/tcpd in.telnetd
下記のサービスをコメントアウト(先頭に#)
name
shell
login
exec
comsat
talk
uucp
finger
time
daytime
chargen
100232/10(sadmin)
rquotad/1
rusersd/2-3
sprayd/1
walld/1
rstatd/2-4
100083/1(pc.ttdbserverd)
100221/1(kcms_server)
fs
kerbd/4
printer
100234/1(gssd)
100068/2-5(rpc.cmsd)
-------------------------------------------
・tcpwrapperの設定
/etc/hosts.denyで全て禁止。
/etc/hosts.allowで許可するホストを記述
LAN側からは全てOKとしたので
ALL : 192.168.0.0/255.255.255.0
と記述
・カーネルパラメータの追加(用途や負荷に応じて・・・)
/etc/system の最後に追加
-------------------------------------------
set maxusers=256
set shmsys:shminfo_shmmax=33554432
set shmsys:shminfo_shmmni=100
set shmsys:shminfo_shmseg=10
set semsys:seminfo_semmni=70
set semsys:seminfo_semmsl=25
set semsys:seminfo_semmns=1750
set rlim_fd_max=2048
set rlim_fd_cur=256
set priority_paging=1
*set cachefree=0x100
-------------------------------------------
・起動パラメータの設定(不要なデーモンの停止)
/etc/rc?.d のスクリプトで不要なデーモンが起動しないように
ファイル名の先頭を Sからsにリネーム
-------------------------------------------
/etc/rc2.d/S47asppp PPP関係
/etc/rc2.d/S80lp プリンタ関係
/etc/rc2.d/S85power 電源管理関係
/etc/rc2.d/S88sendmail SMTPサーバー
/etc/rc2.d/S90loc.ja.cssd かな漢関係
/etc/rc2.d/S94Wnn6 -> ../init.d/Wnn6 かな漢関係
/etc/rc2.d/S99dtlogin グラフィカルログイン
/etc/rc3.d/S76snmpdx ??
/etc/rc3.d/S77dmi ??
・起動時に RPCなんたらかんたらのエラーがでるので
/etc/defaultdomain 設定ファイルを追加してしのぐ(^^;
中身は
-----------------------------
hogehoge.com
-----------------------------
Sendmailを動かす場合はalias.dbがないとか
エラーがでるので以下の作業を行う
alias.dbの作成
ルートで /etc/mail にて下記のコマンドを実行
# newaliases
以上